ウール衣類の収納

ウールを収納する時に、3つの対策があります。
芥川賞受賞の大作「花火」(又吉著)にはほど遠いですが、ご一読頂ければ幸いです。

1.カビ対策
2.虫対策
3.変退色対策

1-①ビニール袋をはずしましょう

クリーニング店から衣類を持ち帰ったら、ビニール袋は必ずはずしましょう。
ホコリがつくのを気にして、ビニール袋をはずさない方が結構います。
袋をはずす理由は、湿気がこもりカビの原因になるからです。
礼服が白カビだらけになる事例もありますので・・・

1-②除湿剤を活用しましょう

除湿剤

家の構造上、衣類を収納しているクローゼット自体が、湿っぽい事があります。

そんな時には、除湿剤が効果を発揮します。

除湿剤には、ハンガーに掛けるタイプと下に置くタイプがあります。

除湿剤

下に置くタイプの方が、大量の水分を取り除くスペースが大きいのがわかりますね。
なお、下に置くタイプは、転倒に気をつけて設置してください。
以前、これが倒れてしみになった衣類をお預かりしたことがありますので・・・
この下部分にたまる液体は、塩化カルシウム水溶液です。
なので、水と共にこの液を排水口に流しましょう。

1-③クローゼットは時々オープンに

天気が良く風がある日には、窓を開放しクローゼットの扉を全開にして空気を入れ換えましょう。
そうすれば、カビ菌が繁殖し、まるで病気のようにカビだらけになる前に、衣類も全快し喜ぶことでしょう。
大切な衣類を綺麗に保管するため、オープンでマメな性格になることも大豆・・・でなかった大事です。

2-①虫を家の中に入れないように

衣類を食べる虫の中には、道ばたの白い花に幼虫として見受けられます。
その成虫(テントウムシよりだいぶ小さい)が、外に干した洗濯物や外出した洋服にくっついたり、卵を産んだりします。

なので、家の中に入る前に、外で洋服をばさばさ・ブラッシングしたり、洗濯物をばさばさしたりすることが、虫の進入を防ぐ一助となります。
しかしながら、窓から虫が入ってくる可能性もあるので、100%ブロックするのはなかなか難しいですね。

2-②防虫剤の設置

防虫剤

防虫剤は必ず衣類の上の方に置きましょう。

なぜなら、防虫剤から出るガスが空気より重いからです。
寿命がありますので、その色や気が変わったら交換して下さい。

2-③直接衣類に防虫加工

防虫加工

クローゼットの密閉性がよくない場合には、防虫剤のガスが漏れてしまうので、効果も薄れてしまいます。
そこで、衣類に直接スプレーするタイプの防虫加工があります。
ガス化しないので、次のクリーニングまで効果が持続します。

特に、カシミアコートなど大切な衣類は、クリーニング店での防虫加工がお勧めですね。

3-①ファンヒーターおまえもか・・・

衣類の脱色や変退色の原因は、
日光、蛍光灯、排気ガス、石油ファンヒーターなどが挙げられます。
ファンヒーターの熱風出口付近は、特に気をつけてください。
直接ファンヒーターがあたってなくても、クローゼットの隙間から進入したガスにより、変退色した事例もあります。
ブルータス・・・でなかった、ファンヒーターおまえもかって感じですね。

3-②より良い選択を・・・

水溶性のしみは、衣類についた時には見えない事があります。
やがて、空気中の酸素と結びついて、黄変となり出現する時があります。
まるで、あぶり出しや時間の経ったリンゴのようですね。

化学繊維でもしみが残っていると、それを虫が喜んで食べます。
すると、ウール衣類でもないのに、虫の被害にあう事例もありますので・・・

また、酸性雨でも脱色や変退色の原因になります。
雨に降られたままでの収納も気をつけた方がいいかもしれません。

結局、洗濯してから収納する方が、より良い選択のような気がします。

※ カシミアコートはブラッシングを

カシミアコート

カシミアコートを収納する前にブラッシングをお勧めします。

ブラッシングの仕方は、①→②です。

カシミアコートをブラッシング

①まずは、一旦逆目でブラッシングしましょう。

ゴミやホコリを取り除く事が出来ます。

逆目で毛を立たせる事により、からんだ毛も除去可能。

こすらずに、手首のスナップをきかせて、払う感じでブラッシングしましょう。

カシミアコートをブラッシング

②次に、毛並みと同じ方向にブラッシングしましょう。

それにより、毛並みが揃い、艶・光沢が戻ります。

※馬毛など天然獣毛の洋服ブラシは、衣類と同じく虫に食べられますので、防虫剤と一緒に保管しましょう。

洋服ブラシ

【ブラッシングに関しては、ブラシの平野 清水さまから教えてもらいました。】