タイトルなし

愛論百科執筆者の中島さんから、原稿メールが届きましたので、是非ご覧下さいませませ。

 
 今回は、パスネットの実験編です。

『パスネット』

私鉄に乗る場合に、「パスネット」という磁気カードを使うと切符を買う
手間が無いので、改札口をスムースに入れるというメリットがあります。

電車に乗ることが多くなっている私は、数年前からパスネットを便利に
使っているのですが、先日、ふと、気になることがあってテストを開始しました。

それは、パスネットのカードの裏面に、日付や乗り降りした駅名などが
記入されていることなどから「自動改札機は、かなり賢い・・φ (._・)_」
という点についての興味であり、まず、最初のテストとして、「自動改札機に、
テレホンカードを入れた」ら、「インターフォンで係り員にお伝えください」と
電話と電車のカードの違いが分かるんですから利口でしょう。

また、ヤマダデンキと某クリーニング店のカードも拒否されましたが、
「私は、調査のために間違ってそれらのカードを入れた・・!?」のです
から、皆さんは真似をしないで下さいねっ。

カードの裏のグレーの所に2ミリ弱の小さな文字を書き込んであるのですが、
自動改札機にカードを入れると、0.5秒ほどの間にカードは向こう側に
出てくるわけですが、たったそれだけの時間に、乗車区間の金額を計算
して駅名や日付などの文字を書き込むのですから、カードが動いている
間に記入していることになります。

通常、自動改札機に、パスネットの矢印のままに入れると、文字が
記入されるのですが、試しに矢印の反対方向から入れてみたんです。

そしたら、反対から入れても、文字はちゃんと記入されるんですねぇ。

反対の向きから入れて、矢印が手前のままで出てきたということは、
「文字を逆に印刷(焼付け?)」しているとしか考えられません。

で、次に、裏返しで入れてみたら、これも問題なくクリアされたので、
裏返しの矢印の逆方向も試したら、これもきちんと記入されているでは
ありませんか。

自動改札機は、「怪しい親父が通る・・!」などと人相が分からない
はずなのに、料金が不足の場合にも通せんぼをして通行の拒否をして
いるんですから利口ですよねぇ。

で、「これは、印刷するのではなくて、電子的に記憶させている」
ということなんでしょうが、「裏表と前後」の4通りの入れ方に対して
すべてをクリアしているんですから見事でしょう。

それで、人間の歩行速度は、一歩が0.5秒程度ですが、それと
同じスピードでカードが出てくるのですから素早い。

で、4通りの入れ方を試しているうちに、驚くべき事実を発見したんです。

それは、「裏返しで入れると、通過した先から出るときには、表向き
に反転している」という脅威の状況判断をしているんですよっ。

しかも、「裏返しで、矢印の逆に入れる」という方法を試したら、
「表向きに出るだけでなく、矢印の方が先に出てくる」というので
すから、自動改札機の中で、「裏返しをして前後を逆にして出す」
という「一回ひねりの宙返り」という状態を実行しているんですから
「イナバウアーも勝てない」凄さでしょう。

だって、たった110センチ(測りました)の間に、裏表を確認し、裏向き
なら裏返しをして、乗った駅からの料金を計算し、文字を記入する
わけですが、「残高不足ならバーを下ろして通させない」という凄い
機能をもっているうえに、「テレフォンカードやヤマダデンキは通さない」
んですから、私が大好きな映画の、「0.4秒のアラン・ラッドも勝て
ない・・(@@;)・!」ということを認めるしかありませんよねぇ。

で、細部のチェックでは、「裏で矢印を手前」という意地悪な入れ方
をした場合、「考えてから裏返しをして宙返りの時間分は、出てくる
のが遅い」ような・・・ (。_゜)・。

で、特捜部としては、「究極の最終テスト」を実行したんです。

それは、「残高が50円しかないカードと新しいカードを、二枚共に表面を
内側に向けて重ね、矢印を反対向きにした状態で二枚を同時に
差し入れる」という厳しい試練にどの様に対処できるかのテストでした。

で、「矢印が表向きで出てきただけでなく、50円のカードの残高はゼロ
にして、新しいカードから100円を差し引いていた」のですから見事でしょう。

で、特捜部長としては、暫くの間、拍手を送り続けたのです。

ま、それだけの機能を持っているだけに、しょっちゅう故障をしている
ようで、メーカーの人が修理をしていますが・・(--;)・。

で、もう一つ、「白金高輪から南北線の地下鉄に乗り、田園調布の駅の
構内の喫茶店で知人と打ち合わせをして、今度は東横線で中目黒から
日比谷線に乗り換えて、北千住から越谷まで東武線に乗る」となれば、
南北線、東急線、日比谷線、東武線という四つの鉄道会社の電車を
乗り継ぐのに、「中間で改札口は一度も無い」のですが、「パスネットの
料金は、四社でどのように分配しているのか」という難問に直面しました。

何故かと言うと、「電車の乗り継ぎは複雑であって、お客さんがどの
駅で乗換えたのかは分からないために、パスネットの場合には、
「乗車区間は最短距離を利用したものと考える」となっているようですが、
毎日、何百万人という乗降客があるのですから、いくらコンピュータが
良くなったといっても計算は困難を極めるでしょう。

また、「パスネットを沢山売って現金を得た鉄道会社」というのも、
売れない会社とのバランスは難しいはずですよ
ねぇ。

なぜなら、「クリーニングのワイシャツの回数券」を、「A店で売ったのを、
何で私が無料で仕事をしなければならないのか・・?」というB取次店から
の苦情で悩む同業者が実際にいるんですから、他人事とは思えません。

昔、「香具師(やし)」という縁日などで夜店で商売をした人たちは、
「売上のお金を山に積み上げて、右手で鷲づかみにした現金を山分
けで利益分配した」とかいいますし、某県では、「使い切れないお札を
燃やした」、という誠に不思議な経理処理法もあるのですから、私鉄
各社も月末になると霞ヶ関に集まって、1か月分の売上を積み上げて、
ショベルカーで現金を掬って分配しているということも考えられるでしょう・・。

私の講演の時に、「どんぶり勘定の薦め・・!」という斬新な理論を
公開することがありますが、もしかして、鉄道会社も「どんぶり勘定」
を実行しているのかも知れず、秋の夜長に、何かと心配で眠れない
日が多くなっている私です・・・(--;)・。
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福島県会津盆地のど真ん中(会津坂下町)かざまクリーニング勤務。 2015年11月と2016年3月、衣類の染み抜き・収納法に関して、FTVみんなのニュースにテレビ出演。衣類の日焼けや脱色の色修正に取り組んでいる。
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