タイトルなし

愛論百科執筆者の中島さんから、

　　前回の「床屋談義」で、「カラスが運んだ鶏の卵」の話題が書いてなければ、
　何のことかが分からないのではないでしょうか。

というイエローカードをもらったので、今回は、そのカラスのすごい技についてのお話です。

腰痛気味な私ですから、腰と相談をしながら、時折は整形外科に
通って『けん引治療』を受けています。

けん引とは、ベットに寝た状態の患者の胸と腰の所を巾の広い
ベルトで固定して、『身体の上半身と下半身を上下に引っ張って、
縮んでいる軟骨や筋肉などを伸ばす治療』です。

で、治療は、『１０分間』なんですが、三台あるベットのうちの
それぞれの機械に微妙な差があって、同じ１０分の稼動なのに、
１１回から１４回と、『引っ張る回数が違う』んですよねぇ。

「何故、それが分かるのか・・？」というと、寝ているだけの私は
暇ですから、毎回、数えているんですよっ・・。

で、機械の空いた順に患者を寝かせるわけで、１４回の機械に
当ると、「今日は、良い事が起きる」という満足感に浸れるんです
から、病人の心理は微妙ですよねぇ。

で、先日、家から徒歩で１０分ほどのその整形外科に行くため
に歩いていたら、少し先の道路にカラスが舞い降りたんです。

で、「口ばしを大きく広げて、茶色で丸いものをくわえているが、
重たそうだなぁ・・！」と思いながら、私は歩くのをやめて様子を
見ていたら、カラスは、草むらに入って、降りるときに口にくわえて
いた物を草むらの中に入れると、草を整えて隠すような仕草を
してどこかに飛んで行きました。

ですから、私は、カラスの隠したものを見るために草むらを
覗いたら、何と、「鶏の卵」ではありませんか。

で、「こんな大きな卵を、カラスがくわえて飛ぶ」のも不思議ですが、
「どこで見つけてきたのか・・？」というのも変ですよねぇ。

で、もしかして、２００メートルほど離れたところで商売をして
いる、あまり繁盛していない八百屋さんの店先に、卵が積んで
あったような気もするのですが、そこの物かは定かでは有りません。

もしそうだとしたら、「２００メートルの長距離を、卵をくわえて
飛び続けた・・！」んですから凄いでしょう。

だって、口ばしは、「コの字」ではなくて、「Ｖ字型」に開くんですから、
「丸い卵」をＶ字型の尖った口ばしで挟めば、滑って落とすはず
なのに、それを我慢して飛ぶには、高度なテクニックがいるわけで、
感心するしかないでしょう。

「体重が８００グラムのカラスが、８５グラムの卵をくわえて空を
飛ぶ」のは、「６０キロの人間が、手に６キロのスイカを持って
両手を前に突き出した姿勢で２００メートルを歩く」のと同じ
ような気もするのですが、蟻も含めて、人間以外の動物のほうが
優れている面も多いような・・・。

いずれにしろ、住宅地の駐車場の端っこの草むらでも、カラスに
とっては貯蔵庫になるわけで、なんとも不思議な自然界との
出会いに私は嬉しくなりましたねぇ。

で、珍しいものを見た嬉しさに、つい、携帯で写したんです。

で、その日には、腰痛のけん引の機械も、１４回のお得な
ベットでしたから、「これは幸運な日に、間違いはない・・！」
と分かりますので、このまま何も行動を起こさないのは男として
許されないでしょう。

で、腰の治療が済むのももどかしく、いそいそと自由が丘の駅方面に
向かい、「運の良い日は、特等当選の確率が１００倍かも・・！」と
なって、「三億円」の宝くじを買ってきたんです・・。

で、「宝くじの枚数が増えた」ので、当る率も上がったわけであり、
「一等２億円が７４本」と聞けば、「２本当ったらどうしようか・・？」と
悩むわけで、「喜楽を二日間借り切る」という案も考えると、皆さん
も私の当選を祈ってほしいものです。

★画像の、「←印」が卵の隠してある所で、「★印」の白い看板の
場所が、私が通っている大井町線の緑ヶ丘の駅に近い整形外科です。

とても、「何かを隠す場所」とは誰も気がつかないでしょうし、
「卵は臭いがない」から、ネコに取られる心配も無いわけです。

で、世間の評価が一番低いカラスでも、何となくいじらしく感じる
この頃です・・・。

尚、カラスが舞い降りる瞬間と雑草で卵を隠すところは、瞬間
でしたから、残念ながら写せませんでした・・。

で、とても気になっていたので、翌日、現場の確認に行ったら、
すでに卵は無くなっており、卵の殻も有りませんでしたから、
また、くわえて運んでいったということでしょう。