来年2月、福島県立美術館で開催される大ゴッホ展に向けてのプレイベントとして原田マハ講演会が催された。
原田マハが奏でる言葉は、たいへん聞きやすく、話の展開に引き込まれてしまう。

マハは、東日本大震災後、福島県立美術館で講演会を開催。
その後、震災・原発事故により、その美術館で開催されるアンドリュー・ワイエス展が中断された、というフィクションとして『モダン』短編を書き下ろしたらしい。
また、日本にゴッホ作『ひまわり』(ひまわりは7枚描いた)を持ち込んだのは、武者小路実篤がきっかけである。
その所属する白樺が、他の海外画家の作品を買い集め、日本に最初の美術館を作ろうとしていた。
また、世界初のカラー印刷により、そのひまわりは他の絵画と一緒に画集として白樺が発行した。
そして、星製薬会社が白樺絵の展覧会を開催した。
それにより、一気にゴッホ人気が高まったのである。
念願の美術館完成まで、実篤の支援者がひまわりを壁に固定保管していた。
しかし残念ながら、広島原爆投下と同日、芦屋在住支援者の家はB29焼夷弾により焼失してしまった。
最後に、一連の白樺の話を12月17日発売の『晴れの日の木馬たち』に掲載しているというPRで終了。

The following two tabs change content below.
福島県会津盆地のど真ん中(会津坂下町)かざまクリーニング勤務。
2015年11月と2016年3月、衣類の染み抜き・収納法に関して、FTVみんなのニュースにテレビ出演。衣類の日焼けや脱色の色修正に取り組んでいる。
最新記事 by 風間 一晃 (全て見る)
- 原田マハ講演会『どうしてゴッホが好きなんですか?』 - 2025年12月7日
- 『チーム・バチスタの栄光(上)』海堂尊著 - 2025年12月7日
- 『ボタニストの殺人(下)』クレイヴン著 - 2025年12月4日