タイトルなし

愛論百科執筆者の中島さんからホットなメールが届きましたので、ぜひご覧ください。
昨日、品川のさびれた商店街を歩いていたら、5階建てのマンションの前に
タクシーを停めた運転手が、困ったようなそぶりで私に話しかけてきました。

で、「このマンションに、髪の長い30歳くらいの女性が住んでいますか?」
というので、「私は、この近所に住んでいないから分かりませんが・・」と
いうと、「やっぱり、乗り逃げかなぁ」と困惑顔です。

で、「どうしたんですか?」と聞くと、「ここまで乗って来た女が、
『部屋に行ってお金を持ってきます』というから待っているんだが、5分以上
待っても出てこないんです」とのことです。

30世帯ほどのマンションを戸別に聞いて回るわけにもいかず、また、
裏口から逃げられたかも知れない運転手は、「5千円の損か・・」と
がっくりしていました。

それで、ふと、思ったんですが、乗り逃げは、『詐欺』のうちでしょうか。

いずれにしろ、世知辛い世の中に成ったものですねぇ。
「がっくり」といえば、以前、私が「がっくりした」話しを書いてみましょう。

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 「末の娘がシュジツでねぇ」と知人からの電話です。

 当然のことですが、「そりゃ~大変だ~」と同情します。

 「で、何処が悪いの?」と聞きますと、「頭だよ! 俺まで自信が無く
なるよっ」というので、「頭じゃ大変だ 困ったね~」というと、
「それでも、近いからまだ良いけど」と元気が有りません。

 「成るべくなら、近いところで腕の良い先生が居て、新しい設備が揃った
大きい所が安心だよ」と言いますと、「何でもひと通りは有るみたいだから」
と彼の話は続きますので「親がしっかりしなければ・・」と励まします。

 「ほんでさぁ、金も大変なんだよ」と言うので、「そうだろうね~、手術は
金が掛かるし 後も何かと大事だから」と言いますと、「俺のスネも細く
なっちゃってよ~」 といいますから、本人の体調も良くないことを知って
いるだけにお気の毒と思うのです。

 そこで私から質問、「で、何時入院するの?」と聞くと、「えっ!!、
入学だよっ」と言うではありませんか。

 「だって、さっき、頭が悪いから手術だって言ったじゃないの!」というと、
「能力が無いからレベルの低い私立に行くってのは、俺の謙遜でいった
んだよっ」と言われてしまった。

 私は、「ありゃりゃりゃ、ごめんねぇ・・」と謝るしかありません。

 私の耳が遠くなったのか、東北出身の彼の発音を聞き違い、『手術と
私立を勘違い』、何とも情けない会話で、あの日から私は、目は虚ろ、
ヒザは泳いでがっくりしています。
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福島県会津盆地のど真ん中(会津坂下町)かざまクリーニング勤務。 2015年11月と2016年3月、衣類の染み抜き・収納法に関して、FTVみんなのニュースにテレビ出演。衣類の日焼けや脱色の色修正に取り組んでいる。
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