タイトルなし

愛論百科執筆者の中島さんから、メールが届きましたので、どうぞご覧下さい。

私が結婚したばかりの頃に、長野県の実家に妻と一緒に行った
ときのお土産に、『生きている3年目の鯉』を貰ってきました。

40年近くも昔のことですから、生きたままの鯉を東京に持って
くるのにはコツがあるわけですが、皆さんはご存知でしょうか。

実は、湿らせた新聞紙で鯉を包み、目の所には濡らした真綿を
当てて運ぶのですが、長野県から東京まで、当時は7時間も
かかったはずなのに、鯉は生きているのですから
酢鯉・・・、失礼、凄いでしょう。

で、東京に持ってきて、私が「料理をして食べよう」といったら、
妻に「可哀想だから、飼っておきましょうよっ」といわれてしまった。

で、近所の八百屋さんから桶を借りてきて、桶を洗ってから
水を入れて鯉を放したら、元気に泳ぎ始めましたねぇ。

ですが、数日もすると、猫には狙われるし、餌は無いしで、
妻が買い物に行った隙に私が鯉を料理したわけです。

で、まぁ、「あなたは、冷たい人・・(;-;)・」と涙を流しながら
怒られましたねぇ。

で、鯉の料理は、お腹に包丁を入れて、『キモ』といわれる
小豆程度の大きさの青紫色の部分を潰さないように内臓を
取り出し、輪切りにしてから熱湯をかけて臭みを取り除いて
から煮ることになります。

で、『キモ』を潰すと、鯉が苦くなって、沢山の鯉を一緒に
煮る場合でも、一匹のキモを潰しただけで全部が食べられ
なくなるほど強烈ですから、人間で言えば、『胆嚢』のような
部分なのでしょうか・・。

で、鯉を煮る料理では、甘露煮と鯉こくが一般的であって、
鯉こくは、サバ味噌と同じような感じで味噌で煮る事になります。

他の料理としては、『鯉の洗い』という刺身がありますが、
川魚の刺身には、寄生虫が居ることがありますから、
刺身に切ってから、熱湯をかけて消毒し、それから氷水で
冷やして白味噌などをつけて食べます。

もう一つ、世間で知られていない鯉の料理がありますが、
読者の皆様に、内緒でお知らせいたしましょう。

その特別料理は、鯉を笹の葉で包んでから、蒸し焼きにする
料理法なんです。

この、甘くて香ばしく、一度味わったら、生涯忘れられない
という嬉しい鯉料理の名は、『こいのささやき』というそうです。
The following two tabs change content below.
福島県会津盆地のど真ん中(会津坂下町)かざまクリーニング勤務。 2015年11月と2016年3月、衣類の染み抜き・収納法に関して、FTVみんなのニュースにテレビ出演。衣類の日焼けや脱色の色修正に取り組んでいる。
最新記事 by 風間 一晃 (全て見る)