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「このブラウスは、クリーニング店に出したから、後で汗染みなど出るはずがない。」と思っているお客さまがたいへん多い。


一般的に、クリーニングしたと言っても、クリーニング店ではドライクリーニング処理がほとんどであろう。

ドライの場合は、洋服がほとんどしわにもならず、溶剤の含水量が低ければ、縮むことも移染する可能性も低いという特徴がある。

それに加えて、仕上げがたいへん楽である。

ただ、食べこぼしや汗などの水溶性の汚れが落ちないという唯一の欠点がある。

水洗い・ウエットクリーニングの場合は、しわになるし、縮んだり、移染したりとリスクがたいへん多い。

それに加えて、仕上げるのに、ドライの数倍以上の時間がかかってしまう。

ただ、水溶性の汚れが落ちるというかなりポイントの高い長所がある。
だから、当店では、汗をかいた洋服は、水によるウエットクリーニングをお勧めしている。

ちなみに、当店では、洗濯表示で水洗い不可であろうが、素材やデザイン性を考慮しながらウエットクリーニングを行っている。

たとえば、ズボンをドライクリーニングばかりしていると、汗の成分が沈着して太ももの辺りが固くなってしまう。

なので、水でのウエットクリーニングすることにより、汗などの水溶性の汚れを除去でき、固くなることもない。

現在、当店に入荷したズボンは、夏場の汗を含んでいるので、90%以上を水によるウエットクリーニング処理をしている。
しかしながら、水洗い×の洗濯表示を水で洗う事により、何か洋服に異常(縮みや色泣き、風合い変化など)が生じても、製造販売元の補償は受けられないというリスクを負うことになる。
それでも、お客さまが、水で綺麗になり、着心地が良いと感じてくれるのであれば、これからも喜んでウエットクリーニングしていこうっと(^_^)
   ネットde宅配クリーニング  http://www.netde-cleaning.com
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福島県会津盆地のど真ん中(会津坂下町)かざまクリーニング勤務。 2015年11月と2016年3月、衣類の染み抜き・収納法に関して、FTVみんなのニュースにテレビ出演。衣類の日焼けや脱色の色修正に取り組んでいる。
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