「去年、こんな所には染みがなかったのに・・・」とお客さまがジーパンを持参。
早速、油溶性染み抜きと部分的な漂白処理で、染みは綺麗に・・・
ここで、このように後から浮き出る染みについて考えてみたい。
1. 最初から、ついたばかりだと染みが見えない事が多い水溶性の染みがついていて、それをクリーニングで落としきれなかった場合、その部分が酸化して、後から黄色い染みになってしまうという現象。
これは、染みが落としきれなかった場合に発生するようである。ただ、見えない染みを染み抜きすることは、たいへん難しいのだが・・・
なので、水洗いにて処理すれば、浮き出る染みの確率はだいぶ低くなることであろう。
2. ビニール袋のまましまっておいたり湿気の多い保管場所のため、カビが発生する現象。
これは、長年しまっておいた肌襦袢などに黄色い染みが無数に発生することがある。もともと染みがあったわけではないのであるが、何故か黄色い染みが出てくるようである。
3. お茶、紅茶、柿などの染みの場合に、後から黄色い染みがでてくる現象。
これは、タンニンを含む染みのことであるが、少し染みが残っていると、あとから黄色くなりたいへんやっかいである。
以上、浮き出る染みについていろいろ考察できるのだが、問題は、どうしたら防ぐことが出来るか?である。
お客さまにお勧めするのは、現在の所以下の2点である。
1. クリーニングの袋は、取り外して保管すること。(通気性のある不織布は除く)
2. 晴れて風のある日には、ときおり収納場所に風を入れること。
そして何よりも、染みを見つけたら、すぐに近くの染み抜きの上手なクリーニング店に。
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福島県会津盆地のど真ん中(会津坂下町)かざまクリーニング勤務。
2015年11月と2016年3月、衣類の染み抜き・収納法に関して、FTVみんなのニュースにテレビ出演。衣類の日焼けや脱色の色修正に取り組んでいる。
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