タイトルなし

今回は、インターネット検索により来店した若松市内在住のお客さまである。

メルローズのダウン(素材はナイロン100%)に、右肩から左ポケット付近にかけて提げていた鞄の赤色がついてしまったとの事。


そして、お客さまが、その赤い部分に漂白剤をつけてしまったので、赤色のまわりが薄くなっている状態である。
たぶん、今まで近所のクリーニング店に出しても染みが落ちた試しがなかったので、自分で果敢に染み抜き挑戦したのであろう。
色を除去する手順としては、まず、色素系染み抜き剤を用い出来る限り色を流し取る。

その後、還元系漂白剤を加熱しながら用いる。


赤い色が綺麗に除去できたので、色がなくなった部分を色かけ作業に入る。

どの色が一番適切かを見比べ、


色が決まったらエアブラシで色かけする。


このエアブラシは、0.03メガパスカルという僅かなエアー圧力で使う事が出来るように特注した減圧弁である。

このことにより、少量の染料を狭い範囲で吹き出すことが可能である。

「弘法筆を選ばず」という諺があるが、私は、「道具を選ぶ事は大事である」と考えている。

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福島県会津盆地のど真ん中(会津坂下町)かざまクリーニング勤務。 2015年11月と2016年3月、衣類の染み抜き・収納法に関して、FTVみんなのニュースにテレビ出演。衣類の日焼けや脱色の色修正に取り組んでいる。
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