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汚れた背広上着をドライクリーニングするか、それとも水でのウエットクリーニングするか、いつものことながら正直な所迷ってしまう。


というのは、ドライクリーニングすれば、型くずれや色泣き、縮みなどの心配がたいへん低く、シワにもなりにくいので仕上げやすいという長所がある。

しかしながら、水で洗うと、型くずれ・色泣き・縮みの可能性が高まり、しわが出来やすく仕上げるのに、ドライクリーニングの5倍以上の時間がかかってしまう。

それでも、水で洗わないと綺麗にならないと判断したときには、慎重にウエットクリーニングするのである。

この慎重にと意味することは、色泣きや縮みを出来るだけ防ぐために、防縮剤・移染防止剤を配合した中性洗剤を使うということである。

それに加えて、型くずれしないように、事前に前処理にて出来るだけ染みや汚れを落としておき、、衣類を水の中で軽く揺さぶる程度の洗い方(洗うときのたたき・もみなどの機械力を最低限抑えるため)をしている。



この他に、背広を水で洗うという作業には、水温・洗浄時間・水量・油成分を落とす助剤・柔軟剤(アミノシリコン加工剤)など様々な条件や資材がかかわってくる。
結局、出来る限り染みや汚れが綺麗になるように、手間をかけ工夫しながら洗っているのである。


このように、一点一点汚れや染みを判断して適切な洗いをすることが、大量に洗濯物をこなす大手チェーン店との違いの一つなのかもしれない。
  

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福島県会津盆地のど真ん中(会津坂下町)かざまクリーニング勤務。 2015年11月と2016年3月、衣類の染み抜き・収納法に関して、FTVみんなのニュースにテレビ出演。衣類の日焼けや脱色の色修正に取り組んでいる。
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