「愛論百科」執筆者の中島氏から、頂戴しました。
どうぞ、ご覧下さい。
四 国
二十数年ぶりに四国に行ってきました。工場で使っている「三浦ボイラー」の本社工場を見学するためですが、島田紳助さんが鼻や耳から蒸気を出すコマーシャルで皆様もお馴染みの会社です。
ロイヤルチェーンの仲間数人と一緒の勉強会でしたが、様々なボイラーを作る工場内は勿論、保守契約をしている全国のボイラーの状況がリアルタイムで分かるコントロールセンターも案内してくれて、パソコンの画面では、ポプラの工場のボイラーの燃焼状況が一目で分かったのには感激しました。
1ヶ月に800台のボイラーを生産しているそうですが、中には、高さが5mで太さが3m近い『10トンボイラー』などという巨大なものもあり、最新技術で他社の追従を許さない勢いを感じます。
『10トン』などという大きな物は、タンカーの様な大型の船舶のエンジンに送る燃料の油を温めるためのボイラーであり、暖めた油を使用することで燃費を節約するための設備です。
『10トンボイラー』と言っても見当がつかないでしょうが、ポプラの工場で使っている13倍以上の能力を、エンジンを回す油を温める目的だけに使うのですから『船は大きい!』ですよねぇ。
敷地内には、横山大観の富士山の絵などが展示してある美術館まであるのですから見事です。当日は、副社長さんもご多忙の中なのに40分ほどもお付き合いを頂まして、大感激の勉強会になりました。
道後温泉
四国松山といえば、夏目漱石の『坊ちゃん』の小説でお馴染みの、道後温泉に入ってきました。
聖徳太子や大国主命も利用し、三千年の歴史を誇る温泉地の道後にある『道後温泉本館』は、明治27年に建てられた三階建ての木造家屋、何回かの建て増しで迷路の様な複雑な構造になっています。
通常は、『神の湯』に入るのですが、少しだけ奮発すると『霊(たま)の湯』という奥の風呂場に入ることが出来て、休憩室も小部屋と大部屋などが幾つか有りましたが宿泊は出来ません。
道後温泉には他に『皇族用』の御成門と風呂と特別室があります。大正天皇や昭和天皇も来られたそうですから、古式ゆかしい皇室用の部屋をカタログから転写しておきます。
常陸宮様が入られたのを最後として24年ほどは皇室関係のご利用はなく、霊の湯に入る人達が見学するだけになっています。尚、道後温泉本館は、国の重要文化財に指定されています。
富士山を真上から写すことが出来ました。暮れの福岡行きは斜め上から写しましたが、素人で真上から写した人は少ないと思いますから大満足です。尚、帰りの飛行機でもチャンスをうかがっていたのです。
帰りは、女性乗務員の皆さんが窓際の席を探したり、富士山の上を通過する時間を教えてくれたりしたのですが、名古屋辺りから雲が出始めて、白い雲と雪の富士では見境がつかず日暮れにもなって諦めました。
- 『神さまってなに?』森達也著 - 2024年11月20日
- 『同志少女よ敵を撃て』逢坂冬馬著 - 2024年11月17日
- 『いえ』小野寺史宜著 - 2024年11月6日