染料と顔料での補正染色


 先日、関西方面から色修正のワンピースが宅配便で届いた。
 
 ウール製品の場合には、着用後ドライクリーニングしても色かけ部分の色落ちはほとんどない。
 
 しかし、綿・麻製品の場合には、大部分水洗いするので、色かけ部分が水溶性の染料を使っているため色が落ちる可能性が高い。

 
 つまり、色かけした洋服は、洗濯機で洗った後、再度色かけする必要がある。
 今回は、赤っぽく脱色した部分に青色で赤をなくしてから、地色と同じ茶色染料をのせた。
 

 2点目は、スカートの脱色を補正染色。
 お客様がシールを貼ってくれたので、脱色の場所がすぐにわかった。
 

 まず最初に、地色と同じ染料でエアブラシを使い色かけを行ってみた。
 しかし、色が沈んでしまう。
 なので、顔料での色かけを試みた。

 多少、濃い目の顔料を使用し、生地の表面にほんの少しのせる感じでの色かけ。
 顔料での修正は、テンセルなどの素材の時にもよく使用している。
 染料と顔料には、それぞれ独特な特性があるので、色修正にはどちらもかかせない道具である。
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   福島県 会津坂下町
  かざまクリーニング
   
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福島県会津盆地のど真ん中(会津坂下町)かざまクリーニング勤務。 2015年11月と2016年3月、衣類の染み抜き・収納法に関して、FTVみんなのニュースにテレビ出演。衣類の日焼けや脱色の色修正に取り組んでいる。
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