洗濯伝 〜染み抜きアラカルト〜

カマキリを見ると、昔の出来事をつい思い出してしまう。 息子が小さい頃、ビニール袋に入ったカマキリの卵を保育園から持ち帰った。 冬でも裸足...

椅子に腰を降ろし、呼延凌の分まで水を運ばせると、史進は懐から小さな革の袋を出した。 袋は二つあり、真新しい方の紐を解いた。 甘蔗糖だった...

祖父の盲た眼に、なにが見えていたのだろうということを、よく考えるようになった。 商いは信用だと言い続けながら、ほんとうに見えていたのは、人...

今年も冬の風物詩ともいえる融雪道路の点検が実施された。 地下水が雪を溶かすお陰で、雪深い地方でも車で道路を走る事ができる。 1年...

「うまいなあ」 言葉と一緒に、涙が数滴こぼれだした。 それも構わず、宣凱は二つ目の饅頭に手をのばした。 「舌を火傷したんじゃないの、宣...

この砂漠で人が生きていられるのは、山脈に雪が降るからだ、と韓成は思っていた。 川は、たとえ砂の中に消えても、どこかで湧き水として再び現れる...

急げよ急げ　生きてるうちに　自分の道は　自分で選ぼう♪ 小学生の頃見た映画の主題歌（フォーリーブス）で、フォーリーブスが主演だったよう...

フェイスブックと講演会の因果関係 昨日、柳津町 花ホテル滝のやにて石橋明日香氏の講演会が開催された。 演題は、「都会の人から見た田舎...

宣凱の話を聞いていて、呼延凌にはわかったことがひとつあった。 呉用にとっての梁山泊とはなにか、ということである。 西域から西遼、西夏、秦...

思い立ったが吉日 昨日のテレビ出演がきっかけで、店舗にディスプレイを設置した。 取材を受けた２日後には、ディスプレイをアマゾンで注文し、...